不平等を理解する

みなさんこんにちは、のたです!

物事を継続するって難しいことですね。
毎日が忙しいと書きたい記事を思いついても、携帯にメモして時がすぎ・・・
1月は記事が書けないまま終わってしまった!
でもプレッシャーになりすぎずに書くことをルールにしているので良しとしましょう。
(プレッシャーをかけちゃうとおそらくやめちゃうので笑)

今まで基本的にはオーストラリアで感じたこと、体験したことをベースに記事を書いてきましたが、つい先日オーストラリアから帰国して1年たってしまったので(早い!涙)、今日は最近の生活で感じたことを書いてみようと思います。

それは不平等さを正しく理解するということ。
よく世の中には不公平だ、不平等だ、理不尽だということがありますね。
最近で言えばアメリカでは黒人差別の問題がありましたし、日本ではオリンピック組織委員会会長が女性を蔑視するような発言をしたことで物議を醸しています。
人種や性別等、自分でコントロールできないことに対して差別を受ける、理不尽な扱いを受けるということは、確かにあってはならないことだと思います。

私も最近仕事で不平等だ!と思うことがあったのですが、、、
自己紹介記事で書いた通り、私は現在人事コンサルタントとして働いています。
基本的にコンサルタントの仕事はプロジェクトベースなので、スタッフ層であれば、1つのプロジェクトが終わったら次のプロジェクトにアサインされて1つずつ仕事をこなしていきます。
会社として大型プロジェクトを受注すれば、リソースが必要になるので、自分の専門外のプロジェクトにアサインされることもあります。
あまり詳しくは書けませんが、私が勤めている会社も、現在1つ大きなプロジェクトを抱えており、私も3ヶ月限定ということで、人事とは関係ないプロジェクトに関与しています。
しかし、3ヶ月が終わる頃に1ヶ月延長、もう1ヶ月延長と伸びに伸びてなかなか抜け出せません。あれ?元々の説明では、専門と違うプロジェクトなので、不公平のないよう、みんなでローテーションします、誰もが1回はこのプロジェクトにアサインされるように交代でやります、という話じゃなかったっけ。周りを見渡してみると、同じプロジェクトに入っているのは新卒・中途関係なく入社1年未満の人ばかり・・・。
不公平だと思いました。でも、これって自分でコントロールできないことなのでしょうか。アサインする側の気持ちを考えてみると、人事関連のプロジェクトはすでに腕が磨かれている人事コンサル経験が豊富な人材がやったほうが効率がよく、サービスの価値も高められる。そんな人材を専門外のプロジェクトに配置して、逆に人事コンサル経験の浅い若手を人事系のプロジェクトにアサインしても全体のバランスが悪い。そう思うだろうなと思ったのです。
そして、今起こっていることはこれまでの自分の経験や選択が招いている結果であり、当たり前のことだ。不公平だと文句を言うくらいなら、今のうちに人事関連の勉強をするなど今できることをして次のチャンスに備えようと、自分次第で変えられる(た)ことだと思ったのです。

上述したことは、読んでみると当たり前のことかもしれません。すでに人間ができている人、競争社会で戦っている人からしたら、何を寝ぼけたことを言っているのだと思われるかもしれません。
ただ、ここで私が言いたかったのは、世の中には不平等はあって当たり前だと言うことです。
冒頭でお話しした人種差別や男女差別などの是正すべき差別や個人の力で覆しようがなく“社会”の努力によって正すべき不平等さを「不健全な不平等」と呼ぶならば、“個人”の行動次第で打開できる不平等さについては、「健全な不平等」と呼べるでしょう。
この「健全な不平等」に対しても同じように「人はみな平等」という言葉を振りかざし、“理不尽に”平等さを訴え、不平不満を言っている場面もあるのではないかと思います。私が最初に不平等だ!と思ってしまったのは、まさにこれに当てはまると思います。

ただ、日常生活を送っているとどうしても人を羨んだり、不公平だと感じてしまうこともあります。私の場合、英語圏で生まれ育っていたらどれほど世界が違っただろうとか、冷え性じゃない体質の身体だったらとか、女性特有の症状で毎月体調が悪くなると、ケラケラしている男性を見てなんて不平等なんだ!と思ったりもします。
しかし、生まれた地域・生まれ育った家柄などの境遇や男女の体のつくりの違い、個人個人の体質などは社会の努力では変えられません。社会がいくら努力をしても、どの地域に生まれてくるかも、どの親の元に生まれてくるかも、男性が子供を生むようになったりもしません。
こういった不平等さについても、文句を言っても仕方がないし、他人に理解を強要しても仕方ないのです。そういった前提の不平等さがあることを受け入れ、自分がコントロールできることにフォーカスする。そっちの方がよほど建設的でヘルシーではないでしょうか。

また、不平等さが社会を支えていることもあります。
これは人様の記事ですが、紹介したいと思います。
詳細はぜひ記事を読んでほしいと思いますが、コロナによってリモートで授業を受けることとなった学生らが、大学に設備費の返還を求めたことに対する大学側の回答が紹介されています。その回答の中で「不公平」について考えることをお願いしたい。という言葉があるように、社会には必要な不公平もあるのです。

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今は世界的にコロナの流行が留まるところを知らず、未だに厳しい生活を強いられている人も多くいると思います。日本でも2度目の緊急事態宣言が発令され、多い日には1日の感染者数が2,000人を超える日もありました。これに対し、政府が様々な支援策を行なっていますが、賛否両論です。人によって置かれている環境が違うので当然といえば当然のこととは思いますが、ニュースを見ていると少し自分本位で発信されている意見が多いように感じます。
そもそも社会というのは他者同士が集まった共同体です。ありとあらゆる場面で誰もが助け合っているのです。あえて作り出した「不平等さ」が自分にとってプラスのこともあれば、マイナスのこともあるでしょう。断面的かつ短絡的な自分自身に対する有益・不益のみに左右されず、今一度この不平等さを理解した上で、物事を評価することが必要なのではないかと思います。

色々な切り口で世の中の不平等さについて書きましたが、あまりまとまりのない記事になってしまいましたが、言いたかったことは、不平等なこと・理不尽なことにただただ文句を言ったり、嘆いたりするのではなく、その不平等さの本質を見極め、自身が置かれている環境下で最大限できることに集中することが大事だということでした。